知ってるつもりで、意外と知らないのがアサリの正しい持ち帰り方と
砂の抜き方そして保存ではないでしょうか。
アサリは採った後の処理の仕方で、味が大きく変わってきます。
アサリを美味しく食べるには、生きたままの鮮度を保って持ち帰ることが
大切です。
持ち帰り方のポイント
●持ち帰る前に真水で洗う
●海水とアサリを別々に持ち帰る
●クーラーを使う
アサリは水温が上がったり、水中の酸素がなくなると一気に弱ります。
ですから、気温の高い日に、海水の入ったバケツにアサリを
入れたまま持ち帰ったりするはよくありません。
ついやってしまいそうな方法ですが、アサリを海水に浸けたまま
持ち帰るのは鮮度が落ちる大きな原因になります。
又海水中で繁殖する雑菌など衛生面でも、高水温に浸けっぱなしは
よくありません。
帰り際にアサリを真水でよく洗い、アサリと海水は別々に持ち帰ることが
コツです。
アサリは自ら上げた状態でも数日は生きています。
濡らした新聞紙に包んで、保冷剤など入れたクーラーで持ち帰れば
完璧です。
まだ気温が低い3月~4月あたりは濡らした新聞紙にくるんで
其のまま持ち帰れますが、5月を過ぎたら必ずクーラーを
使いましょう。
正しい砂抜きの仕方
1.砂抜き時間は4時間以内
ザルの上にアサリを広げ、持ち帰った海水又は3%の食塩水
(水1ℓに対して塩30g)をヒタヒタになるくらい入れます。
何段も重ねないようにし、水を深く入れ過ぎないようにするのがコツです。
浸けておく時間は4時間以内。
夏場は3時間程度にします。
長時間浸けておくと、水温の上昇と水質の悪化でアサリが弱ってしまいます。
必要以上に浸けないようにしましょう。
2.蓋をして暗くする
海では光の届きにくい砂の中にいるアサリ。
砂抜きの際も、砂の中と同じように暗くしてやると活発に砂を吐くので
出来るだけ暗い場所で行いましょう。
アサリはかなり勢いよく水を飛ばして砂を吐きます。
新聞紙を上からかぶせて暗くしてあげれば、周りに海水が飛び散ることも
防げるので一石二鳥です。
3.新聞紙に包んで冷蔵庫へ
砂抜きが終わったアサリはザルから上げ、貝に付いた汚れを軽く
洗い流す。
その後、新聞紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。
適切な持ち帰り方をしたアサリならこの方法で2~3日間は生きています。
次の日別のメニューで食べたい時も、この方法で新鮮なアサリが
頂けます。
プレミアム砂抜きワザ!
1.自然塩で海水を作る
現地の海水を持ち帰れない場合に作る砂抜きの海水は、精製塩でなく自然塩を
使うとより活発に砂を吐きます。
2.水を交換する
時間の経過とともに砂抜きの水は段々と汚れてきます。
途中何度か水を交換すればより効果的です。
3.水温に気を配る
アサリは水温が高すぎると弱り、低すぎると活動が鈍ります。
20℃前後の水温で砂抜き出来るとベストです。
4.エアポンプを使う
ちょっとマニアックに鮮度を求める場合のおススメのアイテムがエアポンプです。
アサリが生き生きした状態で砂抜きできます。
長時間保存するには
1.長時間保存する場合は、砂抜き30分位おいて塩水を吐かせる
その後、良く洗ってから冷凍用バックに入れて冷凍庫で保存すれば
大体3か月くらいは食べられます。
2.ボイルむき身にして身だけを冷凍保存
軽くゆでた後自然に冷まし、むき身にしてから冷凍パックに入れ
冷蔵庫に保管します。
この時、ゆで汁も別に冷凍用パックに入れて保存すればいいですよ。
3.アサリと真水と共に冷凍保存
砂抜きしたアサリを30分ほど放置した後、真水を入れた冷凍用パックに
入れて冷凍保存する。
解凍は必ず沸騰したお湯に凍ったまま入れて強火で口が開くまで
茹でます。
4.電子レンジで解凍する
殻付きのまま冷凍したアサリの別の解凍方法は、電子レンジです。
アサリをお皿に並べ、水分が飛ばないようにラップをして
電子レンジにかけると、キレイに口を開きます。
口が開いたらすぐに止めるのがコツです。
おわりに
折角楽しんでたくさん採った新鮮なアサリを美味しく頂くための
コツをお伝えしました。
ひと手間かけるだけで長く保存できるので是非TRYしてみてくださいね。